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2012年02月23日

独学院 恐喝罪から

参りましょう。

<恐喝罪>

 人を恐喝して財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処せられる[249条1項]。
 人を恐喝して財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同様とされる[249条2項]。

 本罪は、人に恐怖心を生じさせて意思決定・行動の自由を侵害し、財物又は財産上の利益を取得することを内容とする犯罪である。保護法益は、第1次的には「個人の財産」であるが、第2次的には「個人の意思決定・行動の自由」である。

≪強盗罪との共通点≫
 共に暴行・脅迫を手段とする。
≪強盗罪との相違点≫
 暴行・脅迫の程度が異なる。相手方の意思に基づく移転かも異なる。
・強盗罪・・・@相手方の反抗を抑圧する程度の暴行・脅迫を手段とする。
       A相手方の意思に反して財物[財産上の利益]を移転させる。
・恐喝罪・・・@相手方の反抗を抑圧する程度に「至らない」暴行・脅迫を手段とする。
       A相手方の瑕疵ある意思表示によって財物[財産上の利益]を移転させる。

≪詐欺罪との共通点≫
 財物[財産上の利益]の移転が、被害者の瑕疵ある意思表示によって行われる。
≪詐欺罪との相違点≫
 被害者に瑕疵ある意思表示を生じさせるために用いられる手段がことなる。
・詐欺罪・・・欺く行為
・恐喝罪・・・暴行・脅迫

<恐喝罪の構成要件>
[1]恐喝罪の客体
 詐欺罪と同じ
[2]恐喝罪の行為
 本人の行為は、人を恐喝して財物を交付させること、又は、財産上不法の利益を得、又は他人に得させることである。実務上は、「喝取」と呼ばれている。

 「恐喝とは、暴行又は脅迫により、相手方の反抗を抑圧するに「至らない」程度に畏怖させることをいう。

 「財物を交付させる」とは、畏怖した相手方の処分行為にもとづいて財物の占有を移転させることをいう。

 相手方が畏怖して「黙認」しているのに乗じて、行為者が財物を奪う場合も、「交付させ」にあたると解されている。

[3]因果関係
 恐喝罪が成立するには、@恐喝行為、A相手方の畏怖、B畏怖に基づく交付[処分行為]、C財物又は財産上の利益の移転があり、かつ、@〜Cについて相当な因果的関連性があることを要する。

 恐喝行為に及んだが、相手方が畏怖しなかった場合は、未遂[250条]となると解されている。例えば、脅迫して財物の交付を要求したが、相手方が畏怖せず、「かわいそう」だと思って交付した場合には、財物の交付があっても恐喝未遂罪になる。

[4]恐喝罪の主観的要件
 主観的には、恐喝により相手方を畏怖させ、これに基づいて財物又は財産上の不法の利益を得ることの表象・認容[=恐喝罪の故意]及び「不法領得の意思」が必要である。

つづく・・・
タグ:刑法各論
posted by 94条2項の類推適用されずじまい at 10:24| Comment(0) | 刑法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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